月猫ー闇に輝く少女ー
校門に行ったら、高級車がとまってた

『コレ?』

「そうだよ♪」

『………………運転。』

「運転は、俺らの家の者だ。」

さすが。金持ち。

『へー。』

興味ない。

「反応薄いね~」

「……女、いつから気づいてた?」

それは、財閥のこと?
無口君、だんだん言葉が増えてきた。
えー、と、

『屋上。紹介。』

確か、最初の紹介だった気がする。

「その時からなの!?」

「お前、気づいていたのかっ」

『コクン』

「媚び売らないんですか。」

『興味ない。
 してほしいの?』

そういったら、清龍は首を左右に振った。

『ま、頼まれてもしない。』

「君、変わってるって言われない?」

『言われない。』

「おい、乗るぞ。」

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