月猫ー闇に輝く少女ー
「月ちゃん、それ、何語?」

『フランス語。』

「「「「「………………………。」」」」」

清龍のかお凄い。口、開いてるし。

prrrrrrrr

『あ、ごめん。』

また、電話だ。

『誰?』

「〈ヤッホー!!!!〉」

『……………。』 ピッッッ

ツーツー

うるさかった。

「おい、切ってよかったのか?」

『別にいい。』

あの人、めんどくさいから。

prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr

あー、もー、うるさいな。

ピッッッ

『〈何?ディアン。〉』

「〈やっと、でてくれたぁー!〉」

『〈……用件。〉』

「〈んーとねー、
  契約してほしいんだー!
  石油あげるから、
  明日までに、お金よろしく♪〉」

『〈わかった。契約手続きしとく。
  お金は今日中に届くから。〉』

僕は今、財閥の手伝いをしてるから、仕事の電話がくる。

「〈あとね、俺と結婚の契約
  かわしてほしいんだけど。〉」

また、その話しか

『〈無理。〉』

「〈言うと思ったよ。
  けど、諦めないから。〉」

『〈なんで、僕?
  政略結婚ならいっぱいある。〉』

「〈俺は、政略結婚のために
  月と結婚したいんじゃない
  よ!!!〉」

『〈じゃあ、何で?〉』

「〈そっ、っそれは、
  るっ、月がすっ、好きだから〉」

『〈僕も好きだよ?〉』

当たり前のこと言ってくるなぁ。

「〈はぁー。
  月が言ってる 好き と違う
  から。〉」

それ以外の好きってあるの?

『〈あっそ。切る。〉』

「〈まってy ピッッッ  ツーツー


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