月猫ー闇に輝く少女ー
『あと、るー のご飯。』

「おう!
 なに食べるんだ?」

『なに食べたい?』

僕は るー に話しかけた。るー は、僕を見つめてきた。

(サーモン。)

るー が答えてくれた。と思う。
最近、るー の声が聞こえる気がする。

『サーモンだって。』

「おぅ!!」

詩輝くんは、厨房に向かった。

「月さん、猫と会話できるんですか」

『わかんない。』

自分でもよくわからない。
小さい頃から動物の心の声が聞こえるときがあった。

「それより!!
 その猫かわいいーね!
 月猫に似てる!!」

「そーいえば~、下っぱが月猫に3日前助けられたんだとよ~」
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