月猫ー闇に輝く少女ー
情報まわるの早いな。
ばれないように演技しよ。

『月猫ってなに?』

「世界最強って呼ばれてる人だよ!
 年齢不詳、家柄不詳、
 わかるのは、女の子ってこと。
 ミステリアスで 月が輝く夜に現れ、
 猫のような俊敏さで綺麗に喧嘩をす  るか ら月猫って言われてるんだ    よ♪」

そういわれていたんだ。

『へー。』

「ちなみに、清龍は月猫を探して
 います。一度、総長が助けられた
 ときがあってお礼を言いたいんで   す」

いつのことだろ?
覚えてない。

「……………興味無さそうだな、女。」

無口君は僕に言ってきた。
当たり前。自分のことに興味あったらナルシスト、僕、違う。

『コクン』

「俺は礼を言いてぇー」

俺様総長は、そういって、どこか遠くを見つめていた。
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