月猫ー闇に輝く少女ー
僕がトイレ(電話)から戻ってくると
空っぽ君が女に連れてかれるところだった。

『 嫌がってる。放して。 』

僕は咄嗟に女の腕を掴んだ

空っぽ君は驚いた顔をしてた

「なに言ってんの!?
 このブスっ!」

女①は僕を睨んで掴んでいた腕を放した。

「そーよ!
 玲也くぅんも喜んでるわっっ」

女②も睨んできた

は?こいつらの目、節穴なの?
こんなに嫌そうにしてるのに。
それに清龍も何で誰も助けない?

『……………くだらない。』

僕は呟いた。

「何がくだらないのよっっ」

そんなの、決まってる。

『君達。』

「おい、どうしたっ?」

騒ぎを聞き付けた詩輝くんがやって来た。

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