月猫ー闇に輝く少女ー
「……………お前、何がくだらない?」

無口君が睨みながら聞いてきた。

『仲良しごっこ。』

「どういうこと?月ちゃん?」

『皆口玲也を誰も助けない。
 自分は無関係、そう思ってる。
 そして、君は一人で抱え込みすぎ』

「黙れ。お前に何がわかるっっ!?」

皆口玲也は怒って、僕の襟を掴んだ

『わかるわけない。君じゃないから』

「なら、お前は黙ってろっ!
 これは俺の勝手だ!」

『じゃあ、僕が喋るのも勝手。
 いつまで逃げる?』

バキッッ
皆口玲也は僕を殴った
僕は倒れた。僕は立ち上がった

『殴りたければ殴ればいい。
 君の心が晴れればそれでいい。』

皆口玲也は泣きそうな顔でいった。
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