月猫ー闇に輝く少女ー
「何で、君は、俺のこと、
 見透かすのかな………。」

そして、苦笑いをした。

「ごめん。俺、いかねぇ。」

「えー、行こぅよぉ!」

「お・ね・が・い?」

「おい、玲也から離れろ。」

俺様総長はそういって睨んだ。

「な、なによっっ!」

「あなたたちの家潰しますか?」ニコ

その言葉を聞き、顔を青くした。

「こ、こんな男、こっちから
 願い下げよ!」

女は、逃げた。
よかった。

あぁー、ヤバ。
そろそろ限界。眠い。

『……………詩輝くん。無理。』

「おい、月!!」

僕は眠気に負けて倒れた。
詩輝くんが僕を包み込み、
安心して意識を失った。
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