月猫ー闇に輝く少女ー
月が眠ったあと……………………。

櫂十side

「あーぁ。また寝た。」

そういいながら月さんの頭を優しく撫でている詩輝さん。

『いつもそうなのですか?』

「あぁ。
 いつでも、どこでも寝るんだよ。」

「ホントに猫みたいー!!」

楽しそうに話す春樹。

「そういえば、お前、月のこと
 殴ったよな?」

詩輝さんは殺気をだしました。
桜咲元幹部なので、凄まじいです。

私も含めて清龍が固まっています
圧倒的な強さを前にして、何もできない、私達はまだまだですね

「…………………すみません」

玲也がそう呟いた
勇気を出して振り絞った声のため、今にも消え入りそうですね。

「俺に謝るな。月に謝れ。
 こいつは、自分を犠牲にする
 タイプだからな」

確かにそう思います。
玲也に殴られても動じない女の人は、月さん以外いないと思います。

「……………わかりました。」

玲也はかなり落ち込んでいますね。

「おっ、話が変わるが
 月を清龍の姫にするんだろ?」
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