スイートな御曹司と愛されルームシェア(原題『かわいいイケメン、拾いました』)【クリスマス番外編】
呪文のように心の中で言い聞かせていると、翔太の呼吸が静かになった。しばらく様子をうかがうが、胸の上下も規則的だ。
(今度こそ……寝たよね?)
さっきよりも静かに翔太の腕から抜け出したつもりだったのに、彼の腕がぴくりと動いて、低い声が聞こえてきた。
「咲良さん、眠れないの?」
咲良はあわててベッドに横になる。
「そ、そんなことないよ。翔太くんこそ眠れないの?」
「そういうわけじゃないけど」
「じゃあ早く寝ようよ」
「そうだね」
翔太に抱き寄せられ、咲良は内心諦めのため息をついた。
(こうなったら明日早起きしよう)
「ちょっとトイレ」
咲良は言ってベッドから下りると、バッグの中からこっそりスマートフォンを取り出し、それを持ってトイレに向かった。五時にアラームをセットしてバイブレーションのみに設定する。それを持ってベッドに戻ると、枕の下にそっと入れた。
「今度こそおやすみ」
咲良は翔太と軽く唇を触れ合わせると、彼の腕の中で目を閉じた。
(今度こそ……寝たよね?)
さっきよりも静かに翔太の腕から抜け出したつもりだったのに、彼の腕がぴくりと動いて、低い声が聞こえてきた。
「咲良さん、眠れないの?」
咲良はあわててベッドに横になる。
「そ、そんなことないよ。翔太くんこそ眠れないの?」
「そういうわけじゃないけど」
「じゃあ早く寝ようよ」
「そうだね」
翔太に抱き寄せられ、咲良は内心諦めのため息をついた。
(こうなったら明日早起きしよう)
「ちょっとトイレ」
咲良は言ってベッドから下りると、バッグの中からこっそりスマートフォンを取り出し、それを持ってトイレに向かった。五時にアラームをセットしてバイブレーションのみに設定する。それを持ってベッドに戻ると、枕の下にそっと入れた。
「今度こそおやすみ」
咲良は翔太と軽く唇を触れ合わせると、彼の腕の中で目を閉じた。