隣の女
よくよく話を聞いていると‥
本場の先生に習ってきたと言っても
外国人留学生を相手にした『料理教室』に
過ぎないようだ。

そんなウンチクとも言えない、単なる自慢話に
朝子はいい加減飽き飽きしてきた。

『ちょっとぉ~。まるで素人じゃん。
アホクサ‥これで6,000円は高いっしょ‥。』

早く終わらないかなぁ~と上の空でハデージョの
自慢話を聞いていた朝子だが、ハデージョの得意げな
話しっぷりからは、まだしばらく時間がかかりそうな
気配ぷんぷんだった。
< 48 / 51 >

この作品をシェア

pagetop