夕暮れメモリーズ。。[完]
それから、塾帰り私はいつも河崎くんを探していた。
会うといつも嬉しくなり、会えないと寂しくなる。
これが私の初恋だ。
それだけしか、進展しないただの私の片想いだ。
バカらしくて…でも恋してる自分がなによりも好きだった。
河崎くんは
中学の頃のこと、たぶん覚えていないだろう…
河崎くんと二度目に話したのは確か…高校の合格発表のときだった。
「あ…。」
目があった。
私がチラチラと河崎くんを見てたからかもしれない。
私はとっさに目をそらした。
「君、あの時の子だよね?」
と、河崎くんが来た。
私はこくりと頷いた。