WILL ~あなたの願い、叶えます~
「馬鹿らし。お前結局、裏切られてなんかねえじゃん。どうせ勝手に勘違いして話もしてねえんだろ」

いや、もう、分かってるから。
その通りだから、わざわざ言ってくれなくても。

「じゃーそろそろ新潟いこっかー」

「棒読みだよお前」

店長は呆れ果ててため息を吐いたけど、誤解が解けたからか、後ろの2人は満足そうな顔をしていた。

「てかこの2人、男を取り合った仲には見えねんだけど。なんで?」

って、私に聞かれても。
残念ながら、私にも理解しかねます。
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