WILL ~あなたの願い、叶えます~
「そんなわけで。私は一緒に連れて行ってもらえるのかしら」

改めて、竹内さんが聞いてくる。
私がNOと言う可能性を、最初から考えていたみたいだ。

「当然ですよりんごさん。あなた一応、うちのサークルの大事なメンバーですから。でもサークル内にセフレは作んないでね」

言いながら、店長が私にも確認するように目を合わせてきて、頷き返す。


「香奈ちゃんは? 一緒に乗ってっちゃえば」

一応誘ってみたけど、仕事だからと断られ、

「その後克之とデートよね」

彼女は竹内さんに最後までからかわれて、逃げるように帰って行った。
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