WILL ~あなたの願い、叶えます~
「そんなに好き? 『圭輔』のこと」

大泣きは体力使う。
3分も持たずに鎮まった、と思う。

隣に寝そべった店長も疲れてるのか半分まどろみの中、それでもずっと、私の頭を撫でてくれていた。

「戻ればいいじゃん。誤解は解けたんだし」

そして未だめそめそする私を気遣って、声をかけ続けてくれる。

「もう、遅いよ」

「なんでそう思う?」

「だって」

私が、信じなかったから。
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