WILL ~あなたの願い、叶えます~
伸びてきた手が耳に触れて、大きな手のひらが、片頬を包み込む。
「こう?」
親指が、目尻にたまった雫を払う。
まるで恋人にするような、優しく愛しむ触れ方だった。
「圭輔、は」
「それとも、こう?」
被さってきた店長の鎖骨が視界を埋めて、髪に降ってくるキス。
「けい、すけ……」
「由紀」
今日は。
クリスマスイブは、圭輔と2人……
「圭輔」
「由紀」
背中に手をまわして縋った。
相手が、圭輔じゃないことは分かっていたのに。
「こう?」
親指が、目尻にたまった雫を払う。
まるで恋人にするような、優しく愛しむ触れ方だった。
「圭輔、は」
「それとも、こう?」
被さってきた店長の鎖骨が視界を埋めて、髪に降ってくるキス。
「けい、すけ……」
「由紀」
今日は。
クリスマスイブは、圭輔と2人……
「圭輔」
「由紀」
背中に手をまわして縋った。
相手が、圭輔じゃないことは分かっていたのに。