WILL ~あなたの願い、叶えます~
「なんでここにいるの?」

ぎゅっと抱きついたまま、疑問だらけの頭の中から拾い上げた最初の質問は

「その前に聞きたいんだけど、いい?」

ごつん、とおでこをぶつけてきた圭輔に遮られる。

「うん、何?」

「昨日、この部屋にもう1人いたよな」

「……!」


いた。
いました。

てか、どこ行っちゃったの? 店長。

いやそんなことより。
今私、疑われてる?


「こっちのベッド、使った形跡ないんだけど」

「……ああああ……ッ」

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