WILL ~あなたの願い、叶えます~
テーブルの上には空になった水のペットボトルが1本、さらに半分飲みかけのお茶のペットボトル。

その横に未開封の水とお茶が1本ずつ。
起きたら飲めという意味だろうか、知らないがそこにあるのだから、勝手に手を伸ばす。


灰皿には吸い殻が3本、内1本はやたら長いまんまだ。

転がっている煙草のパッケージは誰かと同じのような気がした。
抱かれたことのある男ではない、匂いが違った。


無性に吸いたくなって、1本くすねた。
久しぶりに吸い込むソレは馴染みのあるメンソールではなくて、少しだけむせた。

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