WILL ~あなたの願い、叶えます~
酔って、潰れて、気が付いたらホテル。

この程度の良い部屋を用意してもらったのは初めてだけど、それ以外は良くあることだ。
何も珍しい事じゃない。


潰れた私を持て余して休むためだけに連れてこられたのか、それとも『する』ためなのかは男の顔を見てみないと分からなかった。


どちらでも良いと思った。

あからさまに由紀ちゃんのことを引きずってさえいなければ、あれはイイ男だ。

酔った勢いに任せて抱かれても構わないし――なんなら一晩くらい、彼女の『代わり』を務めてやらなくもない。
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