WILL ~あなたの願い、叶えます~
「結局ソレで通すんだ?」


少しの沈黙の後、笑いながら彼はそう言った。
ホッとしているような残念がっているような、なんとも言えないニュアンスで。


抱き枕みたいに抱え込んで放さない男の腕の中で、私も頬ずりしたり悪戯に鎖骨を舐めたりした。

たまにふと思い出したような間隔で、男の手は私の身体を軽くまさぐった。
< 315 / 353 >

この作品をシェア

pagetop