WILL ~あなたの願い、叶えます~
どう捉えるべきなのか、分からなかった。

所詮『ふり』止まりの女だと言われているとも受け取ることは出来る。
怒ってもいいところだったかもしれない。

『ふり』だけでいいの?
……『ふり』じゃないと、駄目なの?
問いただしたって、良かったのかもしれない。


だけどそれは私にとっては、決定的に浮かれるに十分な出来事だったんだ。


彼は『ふり』と言った。
なら今は、そういう『タイミング』なのだ……きっと、まだ。

そして、いつかは――。
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