WILL ~あなたの願い、叶えます~
「……ねえ?」


それだけ言って、斜め前を歩く聡史の顔を覗きこむようにして、少しだけ見上げた。


歩きはじめてから聡史は、不貞腐れたように終始無言だ。

キラキラと光輝いてムードを撒き散らしているレストランにもう到達しようという所なのに、それが不安を煽る。


――けど。

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