もう少し早ければ…
「俺が教室に戻ってきたらさ、
まだ佐野さんがいてちょっとして
帰ろうとしたら佐野さんの
ケータイが鳴ってメールを見たら帰って
たから多分俺の推測だけど
高峯さんと帰ろうとしてたのかな?って
でもメールが来たから先に帰ってたから
そうしたら高峯さんは、
一人で帰ることになるんだろうなって
思って待ってた」
千葉君がいい終りわたしがそうなんだーと話していると…
今度は後ろのドアから
男女の楽しそうな声がした…
それは
レオンと知らない女の子だったリボンの色から見て…
3年生
レオンは、教室のドアの前に来ると
その先輩に、少し待っててと言って教室に入ってきた…