教室チェンジ
距離。

壁。

入れ替わる生活にもなれてきたある日。

「にしても雄希と谷川の成績が同じくらいでよかったな。」
私にか聞こえない小さな声で原田くんが呟いた。
「確かに。これが違ったら大変だったね」

帰ってきたテストを見比べてもだいたい合計点は同じくらい。得意教科苦手教科は違うけど、そのくらいまあしょうがないかな。

とにかく、成績に支障がでなくて良かった。
本格的に受験シーズンになるまえに、元に戻る方法を探さないといけない…

でも、なかなかそれが見つからなくて。

もう戻れないのかなあ……。

でも、よく考えたらこの学校の教室でしか入れ替わらないんだから、卒業したら関係ないよね とか考えてしまう自分はどうかしてる。
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