犬系男子を被った王子様



「ここの解き方違うよ!」



微笑む犬川君に、私はどう答えていいのか分からない…


口を開こうとしたら、




「こら、まだ残っているか!中間近いからそろそろ帰れよ」



急に教室のドアが開いたかと思えば先生だった。



「あ~あ、時間切れだね」



そう言って椅子から立ち上がる犬川君。
私も慌てて立ち上がりワークを揃えて鞄に詰め込んだ。




「帰ろっか~」


「うん、そうだね、、」




私の頭のなかではさっきの犬川君の言葉がぐるぐると回っていた。







< 107 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop