犬系男子を被った王子様



「はぁー…」



ばふっと音をたててベッドに倒れる私。
あれから、犬川君はいつも通りの態度で別れた。



「~~~ッ!」



全く犬川君は読めない人だ…。
考えてもよくわからない…。


「犬川君にここ聞き忘れちゃった…」




そう言い勉強用具を広げるとカサリと音をたてて紙が落ちる。
疑問に思いながらその紙を拾って見てみると、




「犬川君の字だ……」



きちんとその紙には私の苦手な部位の解き方のコツなどが細かく述べられていた。




私は頬をペシッと叩くと意気込みをし勉強をした。




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