犬系男子を被った王子様
「うん、俺はね、9割以上はほとんど、取れたよ」
きゅ、、9割以上!?
「す、凄いね…犬川君」
私が驚きながら言うと犬川君は照れ臭そうにえへへ、と微笑んだ。
「ねぇ、猫宮さん!これから屋上に行くんでしょ!俺も行くからついでに一緒にいこう!」
ね?、そう言いながら犬川君は私の手を引いて屋上へと向かった。
ただ、手を繋いでるだけな、のに。
体に帯びているこの熱は一体何なんだろう。
屋上へと向かう私はただ、この疑問とぶつかっていた。