犬系男子を被った王子様



「残念だね…犬川君」



そう言い犬川君を見ると犬川君はやけに嬉しそうに


「そうだねぇ~」


と、満面の笑みを私に見せる。



急にご機嫌になってどうしたんだろう…。



私がジーっと見てると犬川君は


「さ、帰ろっか♪」


そう言い私の手を引いた。
体が一気に熱を帯びる。



へ、変なの、、お、落ち着かないと。



私は取り合えず深呼吸をする。
よし、平気だ。


靴を履き替えて外に出る私たち。






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