犬系男子を被った王子様
「猫宮さん、、、」
犬川君は私の様子に悲しい顔をする。
そして、
「っ!い、いぬか、わくん!?」
思いっきり手を引かれて私は犬川君の胸に飛び込む。
「心配しないで…猫宮さんが思ってるよりも天川さんは強い人だよ…」
ギュッ…と、抱き締めながら私を安心させてくれる言葉をかける犬川君。
「う、うん、、」
恥ずかしくて声が震える私。
「それなら、平気だよ!…ね?」
犬川君は私の顔を見て笑顔で微笑む。
やはり、犬川君は犬川君だ。