犬系男子を被った王子様
「離してよ!水瀬君!」
「香!少しは分かれよ!」
急いで駆け寄ると二人は大変なムードに包まれている。
「香!」
私が香の名前を呼ぶと香は私の方を見て微笑む。
「水瀬君!香を離してあげて!」
私がこう言うと水瀬君はムッとした表情で
「猫宮には関係ねぇよ…」
冷たい言葉でこう言われる。
私がオロオロしてると、
「なにしてんの?」
「あ、宇佐川君!」
宇佐川君が現れた。
私は目をキラキラさせながら宇佐川君を見つめた。