犬系男子を被った王子様

「後で、犬川くんに謝らないと…でも、言いづらいなぁ…」



素直になれない私を許してください。





やがて、犬川君が教室に戻ってきて…
私をチラッと見るがやがて、気まずそうにフイッと視線をずらして自席へと戻った。







私は、ちょっと切なさを感じながらも、しょうがないよね…って思いながら項垂れた。



犬川君はやっぱ私のところに向かおうと、椅子から立とうとしたけどチャイムが鳴って、諦めたかのように席へついた。


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放課後になり、私は一人で裏庭へ向かう準備をする。



「猫宮さんっ！」



すると、犬川君が私のところに来て私を呼ぶ。
私はビクッとしながら犬川君を見つめる。