犬系男子を被った王子様
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「いた、、」
「あ、ごめん、痛かった?」
あのあと犬川君は私を抱き抱えたまま私を保健室に連れていった。
それしても、、
チラッと犬川君を見る。
『謝れよ…』
初めて聞いた犬川君のこんな声。
まるで、人格が変わったみたい。
「よし、これで平気だな…」
そう言って犬川君は微笑んだ。
「あ、ありがとう犬川君、、、」
私がうつ向いてお礼を言うと犬川君は怒ったかのような表情で頷いた。
「ったく、、猫宮さんって、危なかっしいつーの…」
そう言って犬川君は私のおでこを凸ピンする。