犬系男子を被った王子様
「全く、、俺が助けに行かなかったら死んでたところだったよ、、」
本当によかった―――。
そう言って息を吐く犬川君。
「犬川君、、」
私は恐る恐る名前を呼ぶと、犬川君はこちらを向く。
そこで、私は思ったことをぶつけた。
「いつもの犬川君と違って何か、、、強引だね、まるで、」
俺様っぽいような――――。
ここまで言うと犬川君は目を丸くしてやがて顔の色が悪くなっていくのを感じる。
「あ、、え~と…み、見たもんね、、」
そこまで言って犬川君は諦めたかのようにため息をつく。
「ったく、、猫宮さんには、知られたくなかった…」
「え?」
状況が読めない私。