犬系男子を被った王子様



「猫宮さんの笑顔かわいー」


犬川君はクスッと笑みを浮かべて私を見つめる。


「な、!私は可愛くないよ!」


赤面しつつ私は反論し、犬川君の隣に座る。
すると、犬川君は笑いながら私の頭を撫でてくる。



「あ、あの、い、犬川君、」

「んー?」


んー?って、、、
半分あきれる私。



「あ、頭、、」

「?ゴメンゴメン…ついつい…ね?」


犬川君は自分の行為にまるで、自覚がないように微笑む。
ムスッと、しながらお弁当を食べ始める私。


ジーー…


「、、、、食べづらいよ…犬川君」



犬川君は卵焼きを食べようとする私をジッと見つめる。




< 164 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop