犬系男子を被った王子様
「猫宮さんの笑顔かわいー」
犬川君はクスッと笑みを浮かべて私を見つめる。
「な、!私は可愛くないよ!」
赤面しつつ私は反論し、犬川君の隣に座る。
すると、犬川君は笑いながら私の頭を撫でてくる。
「あ、あの、い、犬川君、」
「んー?」
んー?って、、、
半分あきれる私。
「あ、頭、、」
「?ゴメンゴメン…ついつい…ね?」
犬川君は自分の行為にまるで、自覚がないように微笑む。
ムスッと、しながらお弁当を食べ始める私。
ジーー…
「、、、、食べづらいよ…犬川君」
犬川君は卵焼きを食べようとする私をジッと見つめる。