犬系男子を被った王子様



「もしかして…」


私はキョトンとしながら犬川君を見て、


「食べたい、の?」


そこまで言うと犬川君は少しだけ頬を染めて、



「あ、バレちゃった???えへへ。」


照れくさそうに笑う犬川くんにキュンとしながら卵焼きを差し出すと、犬川くんは口を開けてハムっと頬張った。


「うん、美味しいよ!!!!」


笑顔で微笑んだ。
それに、私は良かったと胸をおろす。



「猫宮さん料理上手なんだね!」


「え、そ、そんなことはない、よ!!」


照れくささを隠すように伝えると、犬川くんはニコニコ笑いながら、話を続ける。



「猫宮さん!また俺に卵焼きとかくれる?」

「え、も、勿論!!!明日沢山作ってくるね!!!」


犬川くん卵焼き好きなんだ〜。
よし、頑張って明日も作ろう!



私が意気込んでると犬川くんは笑いながら



「あはは!ありがとう!でも無理はしないでね」







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