犬系男子を被った王子様



目の前には夕日がとっても綺麗に見える場所だ。


周りには何にもなく…
寂しくもなく、そして、広々としていて良い場所だ。



近くのベンチに座る私達。



「犬川君、よくこんな場所見つけたね」

「猫宮さん、喜ぶと思ったんだ」


私の質問に犬川君は、ははっと笑う。
可愛いな…。


思わず微笑んでしまう私。
犬川君はそんな私の顔を見るとフイッと背けてしまった。


「どうしたの?犬川君」


私、そんなに変だった?


頭に?が浮かぶなか犬川君は


「冬夜……、」


「、、え?」


「冬夜って呼んで」



照れながらもツンッとしながら犬川君は私に言う。






< 170 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop