犬系男子を被った王子様
目の前には夕日がとっても綺麗に見える場所だ。
周りには何にもなく…
寂しくもなく、そして、広々としていて良い場所だ。
近くのベンチに座る私達。
「犬川君、よくこんな場所見つけたね」
「猫宮さん、喜ぶと思ったんだ」
私の質問に犬川君は、ははっと笑う。
可愛いな…。
思わず微笑んでしまう私。
犬川君はそんな私の顔を見るとフイッと背けてしまった。
「どうしたの?犬川君」
私、そんなに変だった?
頭に?が浮かぶなか犬川君は
「冬夜……、」
「、、え?」
「冬夜って呼んで」
照れながらもツンッとしながら犬川君は私に言う。