犬系男子を被った王子様
「ありがと~淋姉」
そう言って頬をすりすりと寄せる涼君。
「そう言う淋姉も可愛くなったね~流石俺の姉だね」
そう言って涼君は私を見上げる。
意外にも涼君は身長が少し低いのだ。
「そんなことないの涼君」
そう言って私は涼君を引き剥がす。
涼君はムスッとしながら私を見るがやがて、やれやれと顔をしてソファに座る。
「そうだ!淋姉!学校も夏休みに入ったし俺と明日出掛けようよ!」
涼君はソファから身を乗り出して嬉しそうに話しかける。
が、、
「明日はダーメ!!」
そう、明日はダメなのだ。