犬系男子を被った王子様
「こりゃどうも」
俺は目を細めて笑った。
「犬川さん左目のほうに涙ぼくろあるんですね、へぇ~」
涼はマジマジと、俺を見て微笑む。
何故だかこいつは好きになれないな。
「涼君こそ、髪の毛サラサラじゃない」
互いに笑う俺たちに淋は何がなにか分からずに取り合えず、
「冬夜君、取り合えずゆっくりしてってね」
「ありがとう淋」
淋はそう言って微笑んだ。
「その間は私の部屋で待っててね、階段上がって奥の部屋だから」
そう言って淋はキッチンへと行った。
「案内しますよ部屋に」
涼はそう言って俺を案内する。
部屋、、、さっき聞いたから分かるっつーのに…。