犬系男子を被った王子様



「ほら、うまいだろ?」


俺が笑顔を見せると淋はちらっと俺を見て、



「自分で作ったのなんて分かんないよ…」



と、ボソッと呟いた。
俺は、淋の食べ掛けを口に入れようとすると、


バクッ!


「のぉわ!!」


涼に食べられた。
涼は俺を鼻で笑うと淋に顔を向けて、


「美味しいな~淋姉のクッキー!これがいつでも食べられるなんて嬉しいな~」


「もう、涼君、、」


淋は微笑むと涼の頭を撫でる。



「ちょっと淋、、、」

「ん?何冬夜君」

「涼君なんだけどさ…こいつ「いたっ!」」


俺が涼を指差しながら何かを言おうとすると、
突如涼は声をあげる。






< 183 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop