犬系男子を被った王子様
「お前、態度変わったな…何だ?何か気にくわない事でもあったか?」
俺の言葉に涼な口を結ぶ。
「はっきり言えよ…男だろ?」
俺は溜め息をつくと涼は悔しそうに口を開けて、
「淋姉は、、あんな笑顔じゃない…」
「は?」
最初は涼の言っている意味がわからなかった。
「淋姉は、犬川に見せるような笑顔を俺には見せない…違うんだ…淋姉が俺に見せる笑顔と犬川に見せる笑顔が…」
やがて、俺をにらむ。
「クソ!こんなやつのどこがいいんだ!こんな、性格がわるそーな奴の!!」
「さりげなく貶すな俺を…」
俺が突っ込むと涼は溜め息をつく。
そして、
「相談ぐらいは、乗ってやる…」