犬系男子を被った王子様
「そういうことだから!!大丈夫」
私は涼君を見て微笑み返してまた水まきを始める。
すると、ポケットの中に入っているケータイが音をたててなり始めた。
水まきをやめてケータイを見ると久し振りの香からのメールだった。
香の内容に私はパッと笑顔になり、
「涼君!!私今日お祭り行くね!」
「え?お祭り?!」
私の突然の発言に涼君は驚きを隠せない顔で私を見る。
「うん、お祭り!香と!!」
「ふーん…香ちゃんだけ?」
涼君の眼差しに私は息を飲む。
なんて、勘が鋭いんだ…。