犬系男子を被った王子様
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「よしっ!着付け完了!」
私は全身鏡でクルクルッと回りながら確認、、。
変じゃないかな…。
と、少し考えていると涼君がひょこっと顔を出してくる。
「あ、淋姉似合ってる!」
そう言って涼君は、パシャッと私をカメラに納める。
これは、いつもの行動だ。
「そ、うかな、、」
弟に言われても未だに照れる私。
その様子にクスッと微笑む涼君。
「うん、そうだよ。ほら、そろそろ、」
ピンポーン
「??お客さん?」
私が首をかしげると涼君はため息をつく。