犬系男子を被った王子様
「彼氏…かぁ…」
その言葉に私は溜め息をつく。
「香は?今の彼氏と、どうなの?」
「ん?あぁ…そう言えば淋には伝えてないわね……別れた…よ」
その言葉に私は驚き、そして何て返せばいいか分からなくなる。
「なーにそんな顔してんの!…さ、早く席に着こう!」
香はそんな私を気遣うように私の腕を引っ張った。
やがてクラスに全員が揃うと早速担任の先生が入ってくる。
長い長い話が終わると次は…
『それじゃあ各一人ずつ自己紹介をしてもらう…』
やっぱりこれだよね……。