犬系男子を被った王子様
学校に着き、教室に向かう私たち。
「さて、淋。約束覚えてるよね?」
「あ、うん。紫音くん。。。」
そう。約束。私が冬夜くんに助けを求めないために約束をたてられたのだ。
これを守れば写真は消してくれる…と言ってくれた。。。
「どんな約束か覚えてるよね?」
「うん。。朝は一緒に登校。冬夜くんとは話さない。お昼ご飯も一緒。帰りも一緒…。」
私が言い終えると、紫音くんは小さく笑いながら、
「まだ一個あるよね?」
私は顔が少し青ざめながらピクリと反応する。
「1日に1回は必ず…キスをすること…」