犬系男子を被った王子様



「辛ければいつでも言ってね。私あいつのこと許せない…本当に。」


香はもう紫音くんに敵意むき出しだ。
そう、席替えをしたから私と紫音くんはもう近くの席どうしではなくなった。



それだけなら嬉しかった。




「おはよ〜」




私の隣の席にカバンが置かれる音がする。
そうだって、私の隣の席は、




「おはよう犬川くん。」



香が気づいて挨拶をした。



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