犬系男子を被った王子様
「戻ろっか…」
その言葉に私は頷いた。
「い、犬川くん…そう言えば学級委員になったんじゃ…」
「うん、そーだよ♪」
私がおずおずと声をかけると犬川くんは普通に答える。
「確か学級委員って休み時間先生に用がある――「あ”~~!!忘れてた!」……」
犬川くんは思いだしたかのように声をあげる。
「ごめんっ!猫宮さん俺先行くわ!またっ!」
そして犬川くんは風の如く走り去った。
犬川くん情報
走るのが速い…
私はそう思った。
そして、私は犬川くんの事を沢山知った。