犬系男子を被った王子様
「うぅ、」
何が楽しみか分からないが私は少し香に気を付けようと思う。
すると―――
「冬夜~~!数学のノート貸してくれ!」
こりゃまた元気な声で誰かが教室に入ってきた。
「あれ?あの人……」
あの人は朝、犬川くんと一緒に登校していた人ではないですか!
私はピクッと反応する。
「拓人(タクト)またか?程々にしろよー?」
犬川くんは呆れながらも拓人と、言う人に数学のノートを貸した。
「サンキュ!」
その人はそう言うと勢いよく去っていった。