犬系男子を被った王子様
「宇佐川拓人君……か、」
私はふふっと思わず声を漏らす。
それと、同時にチャイムが鳴り響いた。
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「終わったぁー!久し振りに一緒に帰らない?淋!」
「ぇ!良いの!?」
私の言葉に香は嬉しそうにこくっと頷いた。
私はパァァァっと顔を明るくする。
「淋喜びすぎ…顔が綻んでる…」
「ぇ?あ、ごめん!」
私はキリッと顔を整える。
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