犬系男子を被った王子様
途中で公園の前を通った…。
すると、
「ほら、僕泣くなよ…」
「うぇぇ…ま、ままーー!!」
見覚えのある人が小さい男の子と何かをしている。
「あ、あの人は…宇佐川拓人君…」
何やら困っている様子なので公園に入り宇佐川君に近づくと宇佐川君は私に気づく。
「あれ?お前は…」
「ね、猫宮です。あの、大丈夫?僕」
私が男の子に声をかけると男の子は泣きながらこっちを向く。
「うぇ、ま、ママがい、いなくて…う、うぇーーん!!」
どうやらはぐれてしまったらしい。