犬系男子を被った王子様



「もうっ!心配させないで!!」


「ご、ごめんなさぁい」


どうやら母親だ…。
私はホッとする。


「本当にありがとうございました…ほら、陸!」


「ありがとう!お姉ちゃんとお兄ちゃん」




そう言い陸くんはお母さんと仲良く手を繋いで公園から出た。


公園に取り残された私と宇佐川君の間にちょっとした空気が流れる。


「そ、それじゃあ私は!これで、」



私は素早く公園から去った。
途中で宇佐川君が何かを言った気がしたのは気のせいだろう。









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