犬系男子を被った王子様



「全く淋は臆病者ね…」


「だってぇ…」



香の言葉に私の心は少しだけ傷つく…。


宇佐川君は私に何て言おうとしたんだろう…。




「ん、淋!……淋!」



「ぇ?あ、何?」



香に名前を呼ばれて私は現実に戻る。


「ボーーっとしすぎだよ…」


「ん、ごめんね……ほら、香もうすぐで授業が始まるよ?」



時計を見て私は香に伝える。
香は慌てたように私にお礼をいい次席へと戻った。





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